特養に入所したら次に準備するのは。。
特養に入所したら、次は・・・
うちの親のように年金が少ない場合、特養に入所できたら限度額認定で施設への支払いは減額される。
介護の限度額認定が有効なのは、他に老健だけ。
グループホームや有料老人ホーム、サ高住などの入居者にはない。
公費の配分がこれほど不公平でいいのだろうか。
うちの親なら「年金+一万円からニ万円程度」で暮らせるので、「もうこれで最期まで費用面では安心」だと言える。
「老後の費用として」うちの親が用意していた介護資金(預金)はとっくになくなってしまった。
本人は「余ったら孫たちに、教育資金に」などと言っていたが、孫たちは皆卒業して、ひ孫が何人も生まれている。
余ると思っていたのだろうか。十何年も昔の感覚では。
貯金が尽きたので、特養に入所を申請した。
入所目的の第一は費用だが、なかなか入所できない。
十月に老健に入所できたので、費用面での不安は消えた。
特養とほぼ同額で暮らせるからだ。
これで状態が安定していたら、何年長生きしても安心。
政府が年金支給を大幅に減額しない限りは。
ただし、入院となると即時退所なのでやはり特養がいい。
特養なら「長期入院で退所」だから二ヶ月の猶予がある。
ところで、気になることが一つ。
特養に入所すると長くないと言われていることだ。
「もうこれであと十年でも二十年でも経済面は安心」となったら短い。
よくあることなのだろうか。
特養のスタッフさんの「三年で入所者がほぼ全員入れ替わる」という言葉を思い出すと、そうかもしれない。
入所を予定していた特養でも「毎月三人ほど亡くなる」と言っていた。
入所基準が要介護3以上で、年齢も介護度も高くなっているし、
待機期間が長く、その間に持病などが悪化していくからだろうか。
そういうことなら、特養に入所したら次は・・・
「一つ先を」準備しておくとしたら、次は葬儀社だ。
老健に入所した頃この話を家族にすると、誰もが否定した。
「まだまだ、人間そう簡単には終わらないよ。」とか、「まだしゃべってるから、大丈夫。身体が強いし」だった。
そう、家族は誰でも「うちの親だけは大丈夫」と思うものだ。
特にうちの親はこれまでも何度も生命の危機から復活した。
何度も「覚悟してください」と言われてもみごとに戻った。
それに胃ろうだから。
栄養状態は管理されていて良好、免疫力もそれなりにある。
見た目は元気で、頭以外悪いところはなさそうだ。
ただ、胃ろうからの栄養吸収ができなくなったら終わりが近い。
まだ一段階か二段階はあると、この時は思った。
その後一ヶ月あまりで、何段階もとばすことになるとは。
予測のつかないことだらけだ、ほんとうに。
「特養に入所したら長くない」は、あたってるかもしれない。
<That's Ninchi Show 2 No.1352>