老人に経口ステロイドの薬害、医師は。。
経口ステロイドは慎重に使われるべき薬だ。
うちの親(胃ろうで寝たきり)は、この薬のせいで長期入院となり老人ホームを退去することになった。
副作用で糖尿病になったからだ。
老人ホームで頼んでいた訪問診療の先生は何を考えていたのか。
副作用のことを無視していたと言ってもいいだろう。
お腹や胸にできた湿疹がなかなか治らないことで、ステロイド投与(内服薬)を決めたのだろう。
だが、先のことを考えてくれたのだろうか。
だが、それは入院して「毎日医師が経過観察し投与量を調整する」という条件の下でだろう。
また「感染症にかかりやすい」という副作用も。
六月に緊急入院となった時も「血糖値の異常」だけでなく「発熱」もあったので、感染症に罹患していたようだ。
その後の入院中にも何度も感染症になり退院が遅れた。
これも長期入院となった理由の一つだ。
そんな薬を使っていたことを家族は誰も知らなかったので、そのことも悔やまれる。知っていれば防げた。
ステロイドを使っているとは知っていたが、塗り薬だと思っていた。
緊急入院となった時に「内服薬を使用」と知り驚いた。
付き添ってくれた施設長さんが医師にそう説明していたから。
経口ステロイド(内服薬)投与の経緯は以下:
5月2日 プレドニン錠5mg 朝4 夕4 14日分
5月11日 プレドニン錠5mg 朝3 夕3 14日分
5月25日 プレドニン錠5mg 朝3 夕2 14日分
(訪問薬局から郵送された資料による)
このように、6月9日の緊急入院まで一ヶ月以上服用が続いたわけで、入院先の医師は異常な高血糖の理由はこれだと即断した。
家族としては「これは薬害」「訪問診療医のミス」だと思う。
保健所かどこかに訴えたいと思ったりもする。
このせいで長期入院となり、一時は終の棲家だと思っていた施設を追われ、特養入所も一層困難となった。
先日、申し込みしていた特養の一つからお断りの電話があった。
「このような状態では、うちではお世話できません」というような趣旨だった。
訪問診療医を責めてもしかたがない。
なり手が少ない中で多数の患者を診ているとしたら、ミスも出る。
以前にも「訪問診療の先生はしっかり選ぼう」とブログに書いたのだが、まさにそれに尽きる。
安易に施設が紹介してくれた先生に頼ったのが誤りだった。
入居して三年間は何事もなく過ごしていたから、それでいいと。
何も病気のない時、平常時ならそれでいい。
だが、何かの時に頼れる医師と頼りない医師と、二種類がある。
運が悪かったのではなく、選ぶ努力を怠ったのだと思う。
次からは医師とも頻繁に連絡をとることにしよう。
「頼れない」とわかったら、すぐに別の医師に依頼するといい。
医師を選ぶことが肝心だと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1386>
補足:
これに対して経口ステロイド、つまり内服薬(飲み薬)は全身に効果がいきわたるので、副作用も全身的に出る。
服用を中止したからといって、副作用が消えることもない。
徐々に使用量を減らしながら、副作用を抑える薬を使う。