介護の主力は「元気な老人」かも。。

どこもかしこも「老老介護」だ。

いつも思っていることだが、今朝また「やっぱり｣と思うことがあった。

ゴミを出しに行った時のことだ。

うちのアパートの玄関前に介護施設の送迎車が停車していて、

運転手さんがオートロックを開けて迎えに行こうとしていた。

お婆さんが一人で玄関ホールで待っている姿は何度か見かけたが、

今日は体調が悪いのか、出かける時間を忘れていたのか。

その運転手さんだが、背中が丸くなっていて見た目は65歳以上、もしかしたら七十歳近いかもしれない。

タクシーや幼稚園バスの運転手さんも高齢者が多いから、介護施設でも同じことなのだろう。

少子高齢化で人手不足の今、どこでも「60歳以上の老人」が主力となって働いているのを見かけるようになった。

60歳で引退、悠々自適という時代ではないようだ。

戦力として期待されているわけで。

この運転手さんが介護施設の車に利用者のお婆さんが乗り込むのを介助している光景を何度か見たことがある。

お爺さんがお婆さんを抱え上げて乗せている、といった感じだ。

男性だから年取っていても筋力はあるのだろうけど、

ラクそうではない。本来ならもっと若い人の仕事だろう。

若い人の多くは介護などという「きつい割に報酬が少なく、対人関係に苦労する」ような仕事は敬遠するもので、

高齢者がひたすらがんばることになるのだろう。

年齢がひっかかって介護しか求人がなく、仕事を選べないからだ。

元気な老人が「よぼよぼ老人」を介護する、

それしか方法がないのかもしれない。

元気な老人になりたいものだ。

＜That's Ninchi Show 2 No.1298＞