認知症、初期・中期・後期とは。。

認知症の初期とはどこまでを言うのだろう。

うちの親は認知症だが、一人暮らしだったため認知症の発見が遅れた。

発見時はすでに中期だったらしい。

家族は「初期」だと思っていたが、介護の知識のある人々(介護スタッフやケアマネージャー等）には「中期」だとされた。

その後も同じように、「家族にはよくわからないままに進行した」ので、中期だと思っていたらいつの間にか「後期」になっていた。

そして今では「末期」だ。「終末期」だとも言える。

さて、それらは何年ぐらいで次の段階に移行するのだろうか。

よく理解できていないのだが、どのように中期・後期・末期となるのか実例（うちの親の例）で考えてみた。

2004年４月　心房細動を発症　脳梗塞予防薬を服用開始　74歳

2005年２月　脳梗塞を発症（認知症発症前)　　要介護１になる

・・この時期のどこかの時点からは＜軽度認知障害期＞

2007年（認知症０年)　　口数が減少し歩行が困難に　77歳

・・この時期の前後どこかの時点からは＜初期＞

理由１）外出が減り、友人との交際も減る

　　２）自炊を嫌がるようになり、中食・外食が増える

　　３）趣味の編み物をしなくなる

　　４）同じ品物ばかり大量に買う

・・その後家族の知らぬ間に進行して＜中期＞

理由１）何度もお鍋を焦がす

　　２）薬がきちんと飲めていない

　　３）パジャマのまま外出する

　　４）家族の誕生日を忘れる

2008年（認知症1年）　アルツハイマーと診断される　78歳

　　　　　　　　　　　迷惑電話、被害妄想、幻覚、徘徊　

2008年９月　サ高住に入居　迷惑電話や徘徊がなくなる

2009年（認知症2年）　　　要介護２になる

2010年12月（認知症3年）脳梗塞再発、入院　要介護３に　80歳

　

　　　　　この後二年ほどは進行が遅く要介護３で安定

　　　　　介護拒否とそれに関連した暴言暴力が出る

・・この時期のどこかの時点からは＜後期＞

理由１）入浴・洗髪を嫌がる

　　２）家族の顔と名が一致しなくなる

　　３）たまにしか会わない家族は「まるで他人」になる

2013年３月（認知症6年）　三回目の脳梗塞発作　車椅子生活になる

2013年７月　四回目の脳梗塞発作　左半身不随に

2013年８月　入院中に胆管炎　嚥下困難になり中心静脈栄養

2013年９月　胃ろう手術　寝たきりとなり要介護５になる　83歳

・・この時期から＜末期＞

理由１）最も身近な家族でも名前が出ず名前で呼ばなくなる

　　２）簡単な会話だけで、ほとんど独り言になる　　

　　３）病気やケガで「痛い」と訴えることがなくなる

　　

2013年10月　退院、もとのサ高住に戻る

　　　　　よくしゃべるが介護拒否はなくなり、介護がラクに

2014年４月（認知症7年、胃ろう１年）　老人ホームに転居

　　　　「ありがとう」「ご苦労様」を連発する良い老人になる

2016年（認知症9年、胃ろう3年）　86歳

　　　　　　　少しも改善していないが要介護４になる

2016年秋　　言葉を発することが激減、眠ってばかりになる

2017年（認知症10年、胃ろう4年）

　　　　面会に行っても言葉はない。ほとんど眠っている

＜That's Ninchi Show 2 No.1278＞