認知症になると便秘になることも。。
うちの親は認知症になってから便秘になった。
「認知症だと便秘になる」と聞いたことはないが、現実として親がそうなったので何か関係があるのだろうと思っていた。
うちの親は「健康おたく」だったので野菜をしっかり食べていたせいか、便秘とは縁のない「毎朝必ず出る」人だった。
だが、認知症を発症後に便秘気味になり「便が出ない」とすごく気にするようになった。
主治医に酸化マグネシウム(便の水分を増やす薬)を処方してもらったが、薬の効果はあまりなかったようだ。
「一日でも出ないと気持ちが悪い」と言って大騒ぎする。あげく、サ高住のスタッフに浣腸を買ってきてもらっていた。
一週間ならまだしも、一日や二日出ないぐらいでそこまで騒がなくてもと思うが、普通じゃないから、認知症だから。
先日あるテレビ番組で言っていたのだが、便秘の原因としてレビー小体病があって、これが進むと認知症になるということだ。
脳にたまったレビー小体によって運動神経に障害が起こり、腸のぜん動運動が阻害されて便秘になるそうだ。
うちの親も腸に運動障害が起きて便秘になっていたのだろうか。
認知症を発症してからは何もしないで寝てばかりだったので、運動不足だから便秘になっていたと思っていたのだが。
それだけではなかったようだ。脳機能障害だからだ。
やはり脳が壊れたせいもあるのだろう。
さて、「認知症と便秘は深い関係がある」とも言える。
うちの親の便秘は認知症発症直後だけではなく、その後もずっと継続している。胃ろうで寝たきりという終末期になった今でも。
今でも便秘薬と浣腸は必須だが、本人は「便が出ない」とは言わないし、その意識もないかもしれない。
本人に代わり施設スタッフがしっかりと排便管理してくれている。
「便が出てなくて気持ちが悪い」と訴えていた頃、寝たきりになっても便が出ないと思っていただろうか。
認知症になって十年、便秘も十年だ。
<That's Ninchi Show 2 No.1274>