認知症介護は成果ではなく時間で評価すれば。。
認知症介護には達成感がない。
どんなに努力しても「治らない」からだし、どんなに犠牲的に介護していても認知症の本人から「感謝されない」からだ。
どんなに世話しても報われない。
世話すればするだけストレスがたまる。
それでも延々と世話しなければならない、家族ならば。
これほど難しくてストレスの多い仕事(=認知症介護)は誰もが敬遠するのが当然で、家族だからといって好んでするものではない。
家族のなかでも「仕事が忙しい」とか「体調が悪い」とかの理由を付けて全く介護に協力してくれない人が出るのもわかる。
誰もが避ける、そういう種類のものと考えたらいい。
認知症介護は本質上これといった成果が出ないものだ。
成果を求めて努力するという考え方にはそぐわない。
それなら、成果ではなく費やした「時間」を評価したらいいと思う。
「誰もが避ける仕事に今日は三時間も使った、えらい」というように自分で自分を評価してみたらいい。
たとえば介護拒否が出て何もできなかったとしても、認知症の本人と一緒にいるという難しい仕事を成しとげたとして、
誰にも評価されなくても、自分が認めてあげればいい。
自己満足だけでもいいと思う。
他人からの評価や報酬のためだけに人は生きているのではない。
自分が納得することが最も大切だと思うのだが。
<That's Ninchi Show 2 No.1240>