老人施設の立地は。。
老人施設の被害、「もし、うちの親だったら・・」と思う。
その原因として、いろいろ言われているようだが、一般的に最悪な結果となるのは悪条件がいくつも重なった時だ。
そもそも、施設の立地条件が悪い。地形的な問題がある。
大きな川沿いで、橋を渡ると施設の玄関、河原は施設の庭に接し、施設の裏には低い山々が迫っている。
当時は「入所できる所があってよかった」とだけで、少しも立地条件など考えてもみなかったが、
今から思えば、洪水や土砂崩れの危険性の高い立地だった。
駅から近くてスーパーなどの商店からも近い、利便性のいい市街地の施設を希望していたが、入所が難しかった。
市街地立地の施設は少ないし、待機者が多くて順番がまわってこない。
結局、「少しでも早い入所」を優先して、近くにコンビに一つない、民家もまばらな町外れの施設になってしまった。
老人施設を町外れに作るメリットは、土地が安いことや周辺住民の反対運動が少ないことだろう。
理想を言えば、利便性が高く、人が多く住んでいる地域にこそ老人施設を集中させて設けるべきだ。
入所者の家族や友人らが施設に通いやすいし、職員やボランティアの募集にも有利だ。
人の少ない所は介護施設の立地にはふさわしくない。
「施設の職員だけでは災害時の対応は難しいので、地域住民の協力を」と言われているが、へんぴな所では住民がそんなにいない。
非常時に弱者を守るには、平常時から「人が集まりやすい」場所でなければならない。
利便性のいい市街地に老人施設を作ってもらいたいと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1176>