介護費用は高く、職員の給与は低い。。。
今の介護保険制度でいいのだろうか?
要介護5の親を見ていると、いつも「介護保険制度があってよかった」と思う。もしなかったら、どうなっていただろうと。
うちの親は老人ホームに入居しているが、介護サービス料として施設に支払うのは毎月三万円ほどだ。この金額なら年金でも支払える。
一割負担だから。それだけで「24時間の施設介護」が受けられる。
施設のほうは毎月三十万円の報酬があるわけで、一日あたり一万円とすると、そんなに低い金額でもないように思う。
施設側には他にも「部屋代」「食事代」「介護保険外サービス代」「消耗品代」など、利益をのせられる手立てがある。
利用者(老人)の経済的負担は低く、施設の報酬はそれなりに高く、この制度は一見理想的に思える。
ところが、聞いたところ一部のアンケート調査では「利用者の多くが介護費用は高過ぎる」と答えているらしい。
また、「介護職員の給与が低過ぎる」ことも周知の事実だ。
この現実をどう考えたらいいのだろう?
介護制度の設定した「理想的な姿」とは全く逆になった現実を。
「介護職員の給与が低過ぎる」という理由がわからない。
給与として反映されないなら、利用者が支払った「高過ぎる介護サービス代金」は、どこに消えたのだろう。
介護保険制度が「打ち出の小槌」だとして、「介護でお金儲けしよう」とする経営者が多くいるのだろうか。
介護制度を基本から見直す必要があると思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1106>