肺炎球菌予防接種は。。。
85歳は予防接種(肺炎球菌ワクチン)の年だ。
去年の誕生日の何ヶ月も前に、市役所から通知葉書が届いている。
家族で話し合った結果、「特に必要ない」となった。
肺炎球菌だけを予防しても、他の原因で肺炎になるし、副作用も心配だし、予防できるという根拠がどうも信用できないからだ。
老人の死因で、肺炎が相当多いということはわかる。だが、その肺炎の中で最も多いのが肺炎球菌というのはどうなのだろう。
統計のとり方によって違ってくると思う。
また、ワクチンの効果についても、今まで日本では肺炎球菌の予防接種はしてなかったのだから、データは外国のものだ。
予防接種をして半年もしないうちに、誤嚥性肺炎で逝去という実例が身近にある。死亡診断書には「肺炎」としか書かれてなかった。
どれだけの医師が「肺炎球菌による肺炎」と書いているのだろう?
このように、老人の死亡原因は統計的には必ずしも事実を反映したものではない。「適当」に書いたとしても誰からも文句は出ないから。
というわけで、結論としては「施設や訪問診療の医師が接種を勧めるならしかたないが、そうでなかったら接種しない」となった。
接種期限は年度末(3月31日)で、どうやら「接種しない」で終わるかと思っていたら、施設のほうから「接種を」という電話があった。
「主治医と相談して、接種可能ならば」と答えたので、あと数十日の間でもしかしたら接種することになるのだろう。
施設にいる限りは施設の言うことを無視できない。インフルエンザの予防接種だって無意味だと思いながらも、毎年接種している。
市役所の通知書には「助成制度を利用できるのは生涯一度きりです」と書かれている。
この期間限定という言葉は大きい。多くの人はこの言葉に弱い。
接種希望者はさぞ多いことだろう。
それなのに通知書の末尾は「自らの意思と責任で接種を希望される場合のみ接種してください」とある。
副作用が出ても、どうなっても自己責任だと言いたいのだろう。
接種を勧めたいのか、勧めたくないのか。お役所仕事はさすがだ。
この通知書を見た高齢者は判断に困る。決めかねると思う。
最終的には主治医に決めてもらうことになるのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1097>
補足:後日接種しましたが、特に異常は出ませんでした。