認知症の親の肖像権は。。。。。
親が認知症になる前に聞いておけばよかったことが、また一つ。
認知症の人は「適切に判断できない状態」なので、いろいろな局面で家族が本人に代わって、是か非かを決定することになる。本人の意思を想像しながら。
しかし、認知症になるとは全然思ってなかったので、何一つ大事なことを聞いていない。「胃ろうをどうするか」については絶対に聞くべきだった。
そういう大事なものから、今回のような小さなことまで、何もかも親に代わって判断するのが家族の役割だ。家族のいない人はどうするのだろう?
近頃、老人介護施設でも職員ブログなどで施設の様子が語られ、写真付きで入居者の日々の暮らしが見えるようなものも増えてきた。
うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)の老人ホームでも、そういうブログを始めるらしい。「写真掲載の承認を」という書類が送られてきた。
入居者の老人達が体操などレクリエーションを楽しむ様子、お花見や七夕など施設の季節行事の様子などを写真を添えてブログで紹介するそうだ。
それらがあると施設入居を考えている人にとってはたすかる。行事の内容や日々の暮らしが「具体的に」わかるので、施設選びがラクになるだろう。
うちの親が入居する時はネットには施設の全体写真ぐらいしかなかった。見学に行くまでは何もわからない。いくつもの施設を見に行く余裕もなかった。
職員ブログに反対する理由はなく、忙しいのにそこまでできるんだと感心する。
名前などの個人情報が出ないという条件付きでなら、特に問題はない。
親の肖像権、そんなことまで家族として承認する時が来るとは全然考えてなかったが、本人の気持ちはどうなのか。だいたいネットというものすら知らない。
パソコンは無論、携帯電話すら使ったことのない人だ。自分の写真がデジタル情報になって、ネット上に残っていくことなど想像もしたことがないだろう。
さて、どうしたものだろう?