これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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施設での「訪問診療」は確かに安くなった。。。。。

去年4月から「訪問診療費」が一部で値下げされている。

一般の家庭に訪問するのは別だが、施設や「サ高住」などの「施設に準じた」老人用住宅に往診する際の「診療費」が大幅に値下げされた。

それまでの半年と、それからの半年でどれだけ差額が出たかを計算してみたら、値下げ前が36444円、値下げ後は29161円だった。

この一年、うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)の病状に変化はなく、治療を要する病気もなかったので、主に往診代と血液検査代だ。

それ以外には、半年ごとの胃ろうの部品交換代が含まれている。

値下げ後の交換は2210円だが、値下げ前の交換は「胃ろう造設後の最初の交換」だったので、4038円と少し高い。これはしかたがないだろう。

同じ条件で比較するために、その交換代を除外して計算すると、差額は5455円。本人負担は一割だから、本来の差額は54550円。

政府の目論見は成功したようだ。よその状況はわからないが、うちの場合では一割近く安くなっている。

老人医療費の削減にはなっただろうが、施設や「施設もどきの住宅」にいる老人よりも自宅で在宅介護されている老人のほうがずっと多いから。

全体からすると、そんなにも削減効果はなかったかもしれない。

お医者さんの利益もそれだけ減っているのだが、それでも訪問診療をやめずに続けてくれている。改定が決まって撤退した医師もいるのに。

確定申告用に「おむつ証明書」を依頼したら、文書料として千円とられたが、それもしかたがないかと思う。高すぎるのではあるが。

医療費控除を申請しても、還付金が千円にもならなかったら大損だけど。(二千円や三千円ぐらいでも、還ってくるだけマシだが)

さて、この4月からは「施設介護の介護報酬値下げ」があるらしい。これで「施設介護」は医療費も介護費も双方とも値下げされることになる。

「施設から在宅へ」を進めるために、施設での訪問診療報酬を値下げし、施設での介護サービス報酬を値下げするということだろう。

運よく特養に入所できた人や、経済的に余裕があって一般の老人ホームに入所できた人は、訪問診療の医療費も介護費も安くなる。

それに対し、運が悪くて特養に入所できない人や、経済的に余裕がなくて自宅介護している人は、高い訪問診療費と高い訪問介護費のままだ。

実に不公平な制度、そう思わない人はいないだろう。