これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

老人ホームに移ってよかった。。。。。

医療報酬改定(一部の訪問診療の値下げ)がなかったら引越していない。

今回の医療報酬改訂で、四月に突然うちのおばあちゃんの主治医が訪問診療をやめてしまった。それが、老人マンションから老人ホームへ移る原因だった。

訪問診療クリニックの看護師さんが毎日来て胃ろうケアをしてくれていた。一ヶ月いくらという訪問診療の定額と訪問看護がセット。「一回いくら」のアラカルトではなく。

このクリニックが撤退して、その分を別の所から「看護師の派遣」という形にすると、一ヶ月に本人負担が五万円ほど増えるとケアマネージャーさんに言われ、驚いた。

払えないなら出て行くしかない。別の方法を介護側から提案されることもなく。

しかたなく引越しをしたわけだが、結果としては引越ししてよかった。主治医に去られ、慣れていたケアマネージャーさんが転勤になり、タイミングとしては。

見た目はほとんど同じなのだが、やはり「介護の質」は事業所によって違う。入居してみないとわからない。あわてて入居した所だが、思いがけず拾い物だった。

部屋の掃除が違う。マンションの部屋は汚かった。いつもホコリが落ちていた。たぶんスタッフの何人かは「部屋掃除は家族」と思い込んでいたのだろう。

入居以来ずっと「掃除は家族」だったから。介護保険の点数が足らなくて。前回の介護報酬の値下げで点数に余裕ができ、訪問介護で掃除してくれるようになった。

また今の施設では頻繁におばあちゃんの様子を見に来てくれ、その都度話しかけてくれる。マンションの時と比べて大きな違いだ。人手不足はどこも同じだろうに。

全くしゃべらない日の多かったおばあちゃんだが、転居が脳の刺激になったのか、スタッフの声かけのおかげなのか、ぽつりぽつりと「一語文」をしゃべる、今は。

「入居したばっかりだから」なのかもしれない。そのうちに頻度は減るのだろう。家族のほうの面会に来る回数にしても、「最初だから、心配で」頻繁になっている。

街中で高速道路が近くて環境はよくないが、騒音は窓を閉めれば静かだし、空気が悪くても本人は寝たきりだし。通ってくる家族がガマンすればいいことで。

神戸まで二時間以上かけて通っていたが、今は同じ大阪なので最短一時間十分で着く。半分だから心は軽い。今までなら一日仕事だったが、半日ですむ。

通うのには一時間以内がいい。それならもっと気軽に通える。この点と環境と、いくつか不満ではあるが、引越ししてよかった。もっと早く引っ越せばよかったと思う。