これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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栄養ゼリー、胃ろうに手作業で。。。。。

胃ろうの栄養液にも種類がいろいろある。
 
どこかで見かけた点滴式のタイプを想像していたのだが、うちのおばあちゃんの場合は別で、接続したチューブに直接栄養パックを手で押して流し込む方式だ。
 
点滴式の場合は液体タイプの栄養液を長い時間をかけてゆっくり入れる。胃腸の消化機能が弱った人向けで、吐き気などに注意し個人個人で時間調整をするらしい。
 
おばあちゃんは消化能力に問題はない(嚥下困難なだけで)ので、栄養液というより栄養ゼリー(半固形タイプ)でよく、注入時間も短くていいようだ。
 
胃ろう栄養になってからは一日二回、訪問診療クリニックの看護師さんが老人マンションまで来てくれている。胃ろうのケアは介護職の人も可能になっているが。
 
同じマンションにすでに胃ろうの人がいるそうだ。それなら一人増えても「ついでに」効率よくできるのだろう。「在宅介護」でも集合住宅だから、施設とかわらない。
 
おばあちゃんより重度の人がいるとは意外だった。新築で入居した五年前は入居者みんな元気に歩いていたのだが。おばあちゃんだけがよぼよぼだったのに。
 
毎日訪問看護となると、費用が気になるが、ケアマネージャーさんの言うには三万円から四万円増しですむらしい。医療費が一割負担だから、今のところは。
 
先日おばあちゃんに会いに行ったら、ちょうど食事時間、正確には栄養ゼリー注入の時間だった。思ったより短時間で、五分ぐらいで「食事=注入」は終わった。
 
一般食品の「飲むゼリー」と全く同じだ。口から飲むか「おなかの穴」のフタを開けて注入するかの違いだけだ。手でゼリーのパックをしぼって入れる。加圧して。
 
食事というよりも、ガソリン補給といった感じだ。それでも、一度にたくさん入らないように圧力を手加減しているのだろう。そこのところが素人には難しそうだ。
 
一度に大量の食べ物が胃に入ると、胃が悪くない人でも気持ちが悪くなるし、吐き気がすることもある。口から食べている時は自分で加減していたはずだから。
 
「気持ちが悪い」とか、「吐きそう」とかが言えるならいいが、言語障害などで言えない人の場合はどうするのだろう。様子を外から見るだけで判断できるのだろうか。
 
おばあちゃんだって言える時と言えない時があり、言いたいことしか言わないし、特に肝心なことは言えない。その上、口が曲がっていて、発音が悪く聞き取れない。
 
それにしても、五分ですむとは。食事介助で食べさせていたら三十分はかかる。胃ろうにすると実に効率がよく、介護の省力化になることがよくわかった。
 
介護の省力化になり、本人の栄養不良も改善され、言うことなしだ。ただ一つ、機械的に(チャージのように)栄養が補給されていることを考えなければ。
 
人間の尊厳というものを考えなければ、言うことはない。