これが認知症なんだ (366) 車椅子を買うには
<That's Ninchi Show No.366 >
余裕のあるうちに車椅子を買うことになった。
脳梗塞の再発で、一段と歩行困難が進んでいる。が、前回の発作のときは、老人マンションの介護スタッフの皆さんのおかげで、歩けるようになった。
今回も可能性はないこともない。家族としては再び歩けるようになってほしい。車椅子というのは抵抗がある。重度の段階にまで来てしまったようで。
ケアマネージャーさんは「車椅子の購入を」という意見だ。前任者は「また歩いて食堂に行けるようにしましょう」と言ってくれたのだが。
ケアマネージャーさんが替わるとやはり問題がある。引継ぎがあっても、これまでのいきさつ、経過を知らないから、「もう歩けない」と判断してしまうのでは?
ヘルパーさんのほうから「車椅子でないと無理」という要望が出ているのかもしれない。今にも転びそうな、よろよろ歩きで、転倒させてしまうと責任を問われる。
家族で話し合いをして「今が買い時」という結論に達した。いずれ必要になることは明らかだ。治ることはないから。それなら、重度になる前のほうがいい。
今なら毎月の介護費用は、介護保険の本人負担一割で二万七千円だが、重度になると三万五千円。数千円の差でも毎月となると大きい。何か買う余裕はない。
レンタルという手もあるが、これは購入。いずれ治るなら、レンタルでもいいが。中古か新品か、もっと重度になるとリクライニング式車椅子になるから、中古。
ここまでは決まった。さて、どこでどれを買えばいいのだろう。ケアマネージャーさんに相談だ。何もかもケアマネージャーさんを頼ってばかりで申し訳ないが。