これが認知症なんだ (365) もう車椅子
<That's Ninchi Show No.365 >
脳血管型認知症は階段型に能力が落ちる。
ある時点までは進行がないかのように安定しているが、ある時突然がくっと一段下がる。アルツハイマー型はスロープのようにゆっくりと徐々に進んでいくのだが。
ある時点とは、脳に何らかのダメージがあったとき、具体的には血流悪化などで脳細胞がごっそり自滅したときだ。うちのおばあちゃんの場合は脳梗塞の発作。
今までの発作の時と同様に、手足の麻痺はない。ワーファリン(血液凝固抑制剤)を服用しているから軽くすんだのだろうか。話すことも以前と同じく問題はない。
ところが歩行困難が一段とひどくなった。医師によると、これは「認知症による起立バランス障害」のためだそうだ。入院リハビリの効果が期待できないという。
老人マンションのケアマネージャーさんから、車椅子購入の提案があった。もう食堂まで歩けないという判断だ。「よろよろ歩き」はできても、危険過ぎるのだろうか。
車椅子になれば、ますます認知症が進むだろう。それを思うと・・・
何とも言えない。
注: MRA では頭部の血管の流れを写すことができます。