介護ストレスで
介護ストレスが発作のきっかけだ。
アレルギー体質の人は湿疹(アトピー)や鼻炎、アレルギー性結膜炎・中耳炎、花粉症などを経て、最終的には喘息を起こす。
ただ、喘息にまで至る人は何割かだ。花粉症や咳喘息の人の三割程度が本格的なアレルギー性喘息の発作が出るようになるらしい。
きっかけとなるのは、環境汚染などの物理的ストレスや受験などの心理的ストレスだ。ストレスというと、進学、就職、出産、転居、転職なども発病の契機になる。
被災などは、最大最長のストレスになるが、神戸の大地震で傾いた家に閉じ込められたにもかかわらず、この時には発病しなかった。咳が出るようになっただけで。
がれきの町で、アスベストの混じったホコリだらけの中で何日も暮らしていたから、咳は出る。インフルエンザも流行していて、家族も近所も皆、咳をしていた。
被災でも発作は出なかったのに、おばあちゃんの認知症がひどくなった年に、台所で突然、発作的に呼吸困難になった。煮炊きの煙の刺激でアレルギーが起きた。
のどが塞がったようで息が吐きにくくなり、咳も出ない。咳が出ていたころのほうがマシだ。咳が続くと空気を吸えないで苦しいが、吐けないのも苦しい。
近所のクリニックに行き、アレルギー検査をするとスギ、ヒノキその他ほとんどが陽性、湿疹も花粉症もあることからアレルギー性気管支喘息だろうという診断だった。
医師の話では、発作のきっかけになるのはストレスで、今の時代は誰でもいくつもストレスがあり、ストレス慣れしてか本人が気づいていないこともあるらしい。
「ストレスなんかない」と本人が言っていても、「本人がストレスだと思っていないストレス」もあるそうだ。自覚していないストレスが原因で病気になる、ということだ。
当時、発病のきっかけになるストレスなど何も思いつかなかった。被災者になった時のことを思えば、それを超えるようなストレスなど何もない。
医師に「最近、引越しとか何か環境が変わりましたか」と聞かれ、「義母が認知症になりまして」と言うと、「それがストレスなんですよ」と納得していたようだった。
医師が言うには、実母ならともかく義母の世話をするというのはストレスが大きいらしい。嫁姑のいろいろを乗り越えて・・だから。一般的にはそうなのかもしれない。
介護といっても同居しての在宅介護ではない。老人マンションでヘルパーさんにお世話してもらっているから、実質的な介護の苦労はない。ストレスはずっと軽い。
介護ストレスが原因で発作が起きたとも言えないような気がする。もしかしたら、近年増えてきた「中国からの越境大気汚染」のせいかもしれない。
介護ストレスのせい、おばあちゃんのせいにしていたけど・・・どうなのだろう?