これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (334) 施設の火災

<That's Ninchi Show  No.334 >
 
老人介護施設の火災がまた起きた。グループホーム認知症専門の施設だ。
 
夜間は職員一人しかいないのでは? 入所者が九人しかいない小規模な施設だから。百数十人も入所している施設でも、夜勤は十名程度ということからすると。
 
一人や二人では認知症の老人を全員避難させるなど無理だ。家族もその点は了承して老人を入所させていると思う。火事や地震、洪水などの災害時については。
 
夜勤の職員さんが批難されることがないように願う。火災の原因だって、職員さんの努力の及ばないところにあるかもしれないから。
 
認知症老人は何をするかわからない。老人の誰かの放火という可能性はないだろうか。そういう意図はなくても、結果的に発火するようなことをしでかすこともある。
 
ほんとうに常識では考えられないことをするから、予測を超えると、どんなに周到に用心していても、事故や事件が起こる。
 
一般の人はそれがわからないだろう。認知症のこわさを知らない人々は。認知症老人が原因で起きた火災、相当数あるはずだ。調査できないのだろうか。
 
認知症老人の起こした事件も相当数あると思う。小説やドラマでぜひこの問題をとりあげてもらいたい。認知症老人による殺人事件もあり得る。もう起きているだろう。
 
「家族の誰かが自分を殺そうとしている、財産をねらって」というような妄想を持っていたら、「殺される前に家族を皆殺しにしよう」と思わないとも限らない。
 
認知症が出たといっても、手足の不自由なヨボヨボの老人だけではない。身体は元気で、頭だけおかしい、そういう人もたくさんいる。
 
殺そうと思えば実行する体力はある。計画的な殺人は無理だろうが。
 
認知症の人みんながみんな、「記憶力の低下した、弱った老人」ではないが、世間一般の市民感覚ではそうだ。それゆえ、認知症に対する構えが全然足らない。
 
一人にしておいては危険な存在だと認識することが必要だろう。