これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (27) 老健 その1

<That's Ninchi Show  No.27 >
 
老健”入所で困るのは、洗濯。家族が洗濯に通える人ばかりだろうか。
 
老健に短期入所できます」とケアマネージャーさんから言われ、喜んでいたが、実は老健」とは何のことかよく知らなかった。介護関係の人は、要介護老人の家族なら、誰でも知っていると思っているのだろう。「特養」のように。
 
ネットで調べた。介護老人保健施設という。名前からは、特養の部類に思える。
入所期間は三ヶ月から半年で、在宅介護が可能なようにリハビリを行う。
 
病院から自宅に戻る前のリハビリ施設のようだ。リハビリ療法士のほかに、医師も看護師も常駐し、点滴や経管栄養(鼻からチューブで栄養液を入れる)も可能だ。
病院と老人ホームの中間の施設と言っていいだろう。
 
気になったのは、ネットでは「実態は、特養の順番を待っている人が多く入所している」と書かれていたこと。それではグループホームと同じだ。その上、老健は限度額認定が有効、グループホームよりずっと安くなる。
 
老健は病院に付属し、同じ建物の中か同じ敷地の別棟かにある。何かあったときに、すぐ救急処置してもらえる。待機者は多い。小さい病院の系列でも数十人、総合病院だと二百人や三百人にもなる。
 
それが特養の待機に使われて、長期入所者がいたら、順番がいつになるやら。
 
施設介護なので、介護保険本人負担分だけで24時間の介護が受けられる。在宅介護ではこうはいかない。利用料は、食費、居住費(4人部屋)をあわせると、要介護3の場合、一ヶ月約九万円、医療費は別。おしめ代、散髪代も別。
 
ここで問題の洗濯。洗濯代が一ヶ月約八千円かかる。業者が一週間に一回とりにきて、仕上がった洗濯物を渡すというシステム。老人ホームなら洗濯してくれるのに。
ほとんどは家族が洗濯ものを取りに通って来てるそうだ。
 
たった一人の家族が入院している。誰も通ってくれない。そういうのは例外だ。
他の施設もそうだが、介護というのは、あくまでも家族の力があるというのが前提、
ここまでは施設、ここからは家族というように。必ず、あてにされる。
 
家族のいない「おひとり様」の老後はどうなるのだろう。