寝たきりの老人にとって、靴は。。
寝たきりの人にとって、靴とは・・・
うちの親(胃ろうで寝たきり)が歩けなくなってから五年になる。
現在入院中で、靴は我が家で保管してある。
四月に最初の病院(今入院中の病院は三番目)に入院した時は、この靴をはいて、車椅子で介護タクシーに乗って行った。
その病院を退院する時、なぜか靴が行方不明となり焦った。
介護タクシーの人に待ってもらっている。
何回も病室が変更されたので、どこかに行ってしまったのだろう。
病室の私物はナースさんが全部運んでくれたはずなのだが。
もうあきらめて車に乗ろうとした時、玄関から走ってくる人が。
今日の担当のナースさんが「ありました」と靴を持ってきてくれた。
その次の入院からは「靴は持って帰る」ことにした。
寝たきりの人は病院では「履物は不必要」で、スリッパなど室内履きすら必要ではないらしい。
スリッパ等を持参するように言われたことがない。
普通の入院患者なら必需品なのだが。
必要ではないものは「どこかにいってしまう」ことが多い。
病院に靴を置いておくほうが間違いなのだろう。
というわけで、靴は我が家にある。
マジックテープ式の介護用の靴だ。
靴のマジックテープを開けたり閉じたりする動作も、リハビリ。
本人が自分でするとリハビリになると言われていた。
そんなこともできなくなって長い。
靴の出番は数えるほど少ない。
入所を予定していた特養では、入所用品としては「靴でなく、スリッパでいいです」と言われていた。
そこの相談員さんは「車椅子で移動してもらう時、靴下だけでは足元が危険なので」と言っていた。
そこが病院とは違う点だ。
病院では入浴時もベッドのまま動かすので、履物が必要ない。
特養入所の時も「靴は持って帰る」ことになるなと思った。
まぼろしの入所となってしまったのだが。
<That's Ninchi Show 2 No.1392>