寝たきりのおむつ代。。
寝たきりのおむつ代、思ったより高い。
うちの親(86歳、胃ろうで寝たきり)が紙おむつを使いはじめてから八年ぐらいになる。
当初は自力でトイレに行っていたから「トイレに間に合わない時」のためだけで、使用量も少量だった。
認知症の進行とともに、それからどんどん増えていった。
おむつ代として月に一万円ぐらいかかるまでになる。
これ以上かかると少々きつい。どこで節約しようかと悩んでいたが、特売品を買うぐらいで他に方法はなかった。
歩行困難となりトイレ介助が必要になったころ、介護認定が要介護4になり、自治体の「おむつ補助対象者」になった。
年間十万円の補助金がもらえることになり、とてもたすかった。
施設入所者は対象外なのだが、当時は「サ高住」に入居していたので施設ではなく住居、「在宅介護」扱いとなるからだ。
ところが、その翌年に「胃ろうで寝たきり」となって老人ホームに入所したら、補助金がもらえなくなった。施設だから。
おむつ代は月一万円ではすまなくなった。
入所三年目の去年(2016年)のおむつ代は消費税込みで171793円、その前の年(2015年)は税込み161243円。
月一万五千円から二万円、これからはそれぐらいかかると見たほうがいいのかもしれない。
寝たり起きたりの「ほぼ寝たきり」の時と、「完全寝たきり」ではおむつ使用量が違ってくるのだろう。
おむつは大きく二種類に分けられる。
紙パンツやテープ式などの「おむつカバー」タイプと、それに付け加えて使用する「尿取りパッド」タイプだ。
単価としてはパッドが断然安い。
以前は「おむつカバー」タイプよりも金額的に安い「尿取りパッド」タイプのほうを多く使用していた。
紙パンツ一つで、何枚もパッドを交換して一日もたすというように。
だが「完全寝たきり」となってからは逆に「おむつカバー」タイプの使用量のほうが多くなっている。
パッド交換ではもたないらしい。尿がもれることが多く、おむつ本体を何度も交換しないとならない。
金額的に大きな違いが出る理由は「パッド」使用量の差のようだ。
これはどうしようもないだろう。
使用量を減らすというわけにはいかない。
頻繁に取り替えないとシーツまで汚れるし、本人も気持ちが悪いし、おむつかぶれを起こす。
せめて消費税ぐらいは免税にしてもらえたらと思う。
おむつ代の消費税、去年の分は一万三千円ぐらいになる。
平等とはいえ、寝たきり老人から徴収する必要があるのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1231>