これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の「老老介護」は。。。。。

老老介護」は少なくないらしい。

独居老人や老夫婦世帯の場合、介護の問題は切実だ。息子や娘が近くに住んでいるのならまだいいが、そうでないことも多い。

いつまでも高齢の親だけで暮らしていけるとは誰も思っていない。「いつかは同居せねば」と思いながらも、そのままにしている。

親が一人になった時には自宅に引き取るとか、近くの老人施設へ入居してもらうとか考えるものだが、夫婦そろっている間は「まだいい」とも思う。

親のほうも子供に迷惑かけたくないから、「老老介護」になってもがんばる人が多い。「だいじょうぶだから。心配しないでいいよ」と言って。

認知症がなければ「老老介護」でも短期間なら可能だとは思うが、要介護状態になった原因が別の病気でも高齢者の場合それだけで終わらない。

寝たきりで二週間もすると、認知症も併発する危険性がある。つまり「老老介護」のほとんどは「老人による認知症老人の介護」ということだ。

老夫婦のどちらも認知症というのも少なくない。認知症とまではいかなくても認知機能が衰えている場合や、持病のある場合もある。

認知症は簡単に言えば、「脳の老化」によって数々の不具合が出てくるもので、老化には個人差があり、百歳になっても認知症が出ない人もいる。

遺伝的な要因と、個人の生活習慣(運動や、飲酒喫煙など)、またストレスの有無や程度が、老化の速度に関係するらしい。

「ものすごいショックを受けて、一夜で白髪になった」ということが昔から伝えられているが、ストレスで老化が促進されるということの実例だろう。

「ストレスで脳神経細胞が自滅する」ことも証明されているらしい。

「老化した脳と身体に鞭打って、連日ものすごいストレスに耐えながら認知症の人の世話をする」のが、「老老介護」だ。

いつもいつも「認知症の人に合わせる」というのは普通の人には耐え難いほどのストレスになる。何もかもが「普通ではない」からだ。

認知症の気配の全くない人であっても、ストレスが長く続けば精神病や認知症になる。(ストレスで老化は促進され、脳細胞は自滅する。)

老老介護」を終えて(看取って)、さあこれから余生を楽しもうという時には身体を壊しているか、うつ病認知症になっているかもしれない。

認知症の人と一緒にいる時間が短いと、認知症介護の苦労はよくわからない。たまに老父母を訪ねているだけでは何もわからない。

子供に迷惑をかけたくなくて、親が「心配しないでいい。自分たちだけで暮らせる」と言えば、息子や娘は「しばらくこれでいいだろう」と思うものだ。

親が高齢なら、子も中年か初老だ。新しいことをする、現状を変えるというのには抵抗がある。若い人には理解できないほど保守的になる。

認知症になった親も大事だが、その介護をする親も同じくまた大切だ。一人のために、もう一人の晩年を犠牲にしようとは誰も思わないだろう。

犠牲が出る前に現状を変えるべきだ。子世帯との同居や近居、介護施設入所とか、老夫婦で介護付き高齢者住宅に入居するという手もある。

老老介護」がこれ以上増えることがなければいいのだが。