認知症の「老老介護」は。。。。。
「老老介護」は少なくないらしい。
独居老人や老夫婦世帯の場合、介護の問題は切実だ。息子や娘が近くに住んでいるのならまだいいが、そうでないことも多い。
いつまでも高齢の親だけで暮らしていけるとは誰も思っていない。「いつかは同居せねば」と思いながらも、そのままにしている。
親が一人になった時には自宅に引き取るとか、近くの老人施設へ入居してもらうとか考えるものだが、夫婦そろっている間は「まだいい」とも思う。
親のほうも子供に迷惑かけたくないから、「老老介護」になってもがんばる人が多い。「だいじょうぶだから。心配しないでいいよ」と言って。
遺伝的な要因と、個人の生活習慣(運動や、飲酒喫煙など)、またストレスの有無や程度が、老化の速度に関係するらしい。
「ものすごいショックを受けて、一夜で白髪になった」ということが昔から伝えられているが、ストレスで老化が促進されるということの実例だろう。
「ストレスで脳神経細胞が自滅する」ことも証明されているらしい。
いつもいつも「認知症の人に合わせる」というのは普通の人には耐え難いほどのストレスになる。何もかもが「普通ではない」からだ。
子供に迷惑をかけたくなくて、親が「心配しないでいい。自分たちだけで暮らせる」と言えば、息子や娘は「しばらくこれでいいだろう」と思うものだ。
親が高齢なら、子も中年か初老だ。新しいことをする、現状を変えるというのには抵抗がある。若い人には理解できないほど保守的になる。
認知症になった親も大事だが、その介護をする親も同じくまた大切だ。一人のために、もう一人の晩年を犠牲にしようとは誰も思わないだろう。
犠牲が出る前に現状を変えるべきだ。子世帯との同居や近居、介護施設入所とか、老夫婦で介護付き高齢者住宅に入居するという手もある。
「老老介護」がこれ以上増えることがなければいいのだが。